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風の歌を聴け

好きと嫌いは両立するんだよ。

大嫌いで、大好き。ってキャッチコピー見たときに、ああもうこの映画は観たらダメだと思ったから、今の今でも観てないし、たぶんこれからも観れない。

まったく毛色のちがう23歳の女の子が3人集まって、ひとりの男性をめぐって攻防したんだよ、本当に大変な数ヶ月だった

わたしたちは映画のために何かをしようなんて思ったことは一度もなかったんだ、全部自分のためだったんだよ

だからわたしは、おださんがすごいなって思うんだ

わたしは数ヶ月前まで、仕事ができなくて、暗くて、声が小さくて、いつもつまらなそうで、いつも眠そうな若い女だった。菅沼さんって笑うんだねって言われたこともあった

東宝に行った初日、今日からわたしはとにかくでかい声でしゃべり、破顔して笑おうときめた

なにすればいいかなんてまったくわからなかったけど、わたしは今回はそうやって自我を捨てるんだときめた

まじでむかつくこと大量にあったし早く帰りてーと思ったこともあったしなんだよこの女。埼玉帰れよ。と思ったこともあったけどわたしは顔にださない。つねに笑う。と決めたら本当にそんなにむかついてないような気分になった。そのぶん夜ひとりになってからのストレスがすごいので体重は増えに増えた。でも終盤は家に帰らないでずっと人にいるという技をみにつけたのでストレスを感じる暇さえなく済んだのです。

わたしはあの世界にいた、23歳の女の子として、

2人の23歳の女の子がとにかく大嫌いで、

だれよりも大好き

やっぱ嫌い。


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